|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●今日のお客さま発想事例 ⇒ 「部屋干しトップ(洗濯洗剤)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2月10日の新聞に
「リビング新聞 助かりました大賞」の広告が掲載されていました。
1万人の主婦が投票し、「主婦の悩みを解決、不満を解消した商品」を
選出する賞だそうです。
http://www.sankeiliving.co.jp/mrs_report/tasukarimashita/20060206_1.shtml
家庭用品部門で金賞に選ばれたのが
「ライオンの液体部屋干しトップ」でした。
今回大賞をとったのは「液体」の部屋干しトップですが
液体の前には2001年に粉末の部屋干しトップが発売されています。
ライオンの洗濯洗剤の中では、この「粉末の部屋干しトップ」が
ターゲットを絞り込んだ商品の第一弾となっています。
それまでの「単によく汚れが落ちる洗剤」という訴求から
「こんな人のための洗剤」という商品になったのですね。
「粉末の部屋干しトップ」の開発にあたり
「一人暮らしの若者」をターゲットを絞り、
その人たちの洗濯行動を調査し、
若者は帰宅時間が遅いことや、女性の一人暮らしでは
洗濯物を部屋干しして外出することが多いとわかり(おそらく)、
「部屋干ししたときの嫌な生乾きのにおいをおさえる」という
ターゲットの不満を解消するコンセプトを発見されています。
当初設定したターゲットは「一人暮らしの若者」でしたが、
発売してみたら主婦の部屋干しも多く、「助かりました大賞」の
受賞にもつながったのでしょうね。
(昨今は有職主婦の方が多いですし、子供が小さいと雨の日でも
洗濯しますからね。)
■妄想の余談■
商品開発のための仮説出しや調査については、
実際のライオンさんの話を書きましたのでやめておきまして、
今日はターゲットを絞った商品開発について妄想してみました。
●「部屋干しトップ」は「一人暮らしの若者」を
ターゲットにしていましたが、
他にターゲット別で挙げてみますと
・赤ちゃん用(有害物質が入っていない、とか)
・子供用(食べこぼしがよく落ちる、とか)
・おじさま用(加齢臭を吸着する、とか)
・高齢者用(計量スプーンが見やすい、とか)
・若い女性用(好みの香りがつけられる、とか)
・節約主婦用(水道代が半分になる、とか)
・・・「そんなの、ないない!」というのもありますが、
何か考えるときには、「とりあえず、あるかも?」精神で
「○○用としたら・・・」と発想すると
何かが生まれてくるかもしれませんよ。
ターゲット別だけではなく、
朝用だとしたら、といった時間帯別や
夏用だとしたら、季節別や
北海道だとしたら、といった地域別など
いろんな切り口を妄想してみると楽しいですよ。
■■■編集後記■■■
洗剤、シャンプーなど家庭用品を考えるときは、
「消費者の不満を解決する」といった目的の一方で、
界面活性剤などの材料が、人のからだにも地球環境にも
悪いということがひっかかっています。
「小さい満足を充足させる」と、「大きい満足は損なわれる」
といった感覚です。
(念のため申し上げておきますと、
私自身は、純粋せっけんを使ったりだとか、
自然派生活をしているわけではございません。)
以前トヨタの経営者の方の記事で
「走るほど、空気がきれいになる車づくりが理想」
というのを読んだときには少し期待していいのかなと
ほっとしました。
人をすごく便利にする車を作っているのだけれど、
地球レベルに視点を移すと、環境を悪化させてもいるのが現実ですが、
車が発明されたときには、わからなかったことが
現在は問題になっているのであり、
それを解決するために技術を革新していく。
人や地球の「いのち」に関わる企業は
今後特に、現在抱えるトレードオフを解決する技術と良心を
持ちあわせてほしいと願っています。
|